913D2ドライバーは前作から優しさがアップし、幅広い方が使えるクラブに進化しました。
突出したアピール性能はありませんが各所がしっかり造られ隙がなく、その質実剛健さゆえに末永く使え、非常にコストパフォーマンスが高いドライバーだと言えるでしょう。
試打クラブ スペック
ロフト:10.5° シャフト:Titleist ROMBAX55 Sフレックス
重量:308g 長さ:45.25inch (カタログ値)
●構えた印象
構えると大きめですが後方にストレッチし過ぎてない、きれいな丸型で非常に構えやすいです。
前作の910D2を昔使っていたことがあり、そちらは大きめかつ洋梨型で「だいぶボテッとしているな」と感じていました。
それよりはだいぶすっきりしているので、460ccとは言え構えやすいヘッド形状です。
フェースアングルはストレート〜若干オープンで、このあたりはしっかり振れることを前提としたタイトリストらしさを感じます。
捕まり顔に安心を感じる方は弾道調整機能でアップライトにすれば、若干左を向いてくれますが、フックフェースほどにはなりません。
●試打開始
打つと程よい捕まりでボールが上がり、以前のタイトリストとは思えないイージーさを持っていることがわかります。
910D2よりもさらに優しくなっており、特にこのボールの上がり方はワンランクアップしていると言えます。
方向性は若干オープンなフェースのため、ゆったり打つとフェード気味の弾道になり、ストレートを打つにはしっかり振り抜くことを求められます。
弾道調整機能は付いていますが、スライスを矯正してくれるほどではありませんので、大きくゆったり打つ方やスライスのミスが多い方は他のクラブを検討した方が安全だと思います。
●ミスへの寛容性は
910D2も以前のタイトリストから相当にやさしくなり驚いたことを記憶していますが、今回の913D2はさらに優しさがアップしています。
特にボールの捕まりやすさとそれによるボールの上がりやすさに関しては、100切りを目指す方から十分に恩恵が受けられるでしょう。
また芯も若干ですが広くなっており、球のバラけも少ないのですが、あくまでしっかり振り切れるプレイヤーが想定されており、重度のスライス病を直してくれるほどではありません。
普段からしっかりフィニッシュをしっかり取れるスイングができていて、どちらかと言うとフックのミスが多い方の方が、このドライバーを活かせると思います。
●打感と音
910D2は硬めで弾き感の強い打感でしたが、それよりはだいぶ柔らかめな打感に変化していて、これは鍛造フェースになったことが影響しているのでしょう。
柔らかいとまではいきませんが、タイトリストのこだわりが感じられる、ボールをしっかり感じられるものになっています。
打音は乾いた硬めな音ですがキンキンしたところがない心地良い中音で、こちらもシックに進化ており910D2との違いを感じます。
●シャフト
標準のTitleist ROMBAX55は全体でしなる素直なシャフトで、軽量で硬すぎずHS40m/sに非常にマッチするシャフトだと感じました。
先代のシャフトはちょっと走り気味で、一発の飛びは出やすい反面ミスも出てしまう印象がありましたが、こちらは素直な仕上がり。
飛距離を出すシャフトではありませんが、ヘッドの性能が上がっているので距離を落とさずミスは減らせる組み合わせになっています。
●総評
913D2は目を引く新機能はありませんが、誰もが必要とするドライバーの基本性能がしっかり造り込まれています。
間違いのないドライバーを購入して長く使いたい、そんな方にお勧めのコストパフォーマンスの高いドライバーです。
多少古めでもタイトリストはその存在感は下がりませんし、むしろクラブ通から見れば新製品を選ぶより「わかっている」選択と言えるでしょう。
今なら手頃な価格で手に入るこの質実剛健なドライバーを、ぜひセットに加えてタイトリストを味わってみましょう!
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タイトリスト 913D2 ドライバー ROMBAX 55 フレックスS