叩ける人に優しさで応える!917D2ドライバー(タイトリスト)を試打

アベレージモデルの印象のあるD2ですが、しっかり骨のあるタイトリストらしいドライバーになっていました。

しっかり練習を積む向上心のある方には良きパートナーとなってくれる、好モデルと言えます。

 

試打クラブ スペック

ロフト:10.5°  シャフト:Diamana BF 50X

重量:315g(推定値)  長さ:45inch(カタログ値)

●構えてみると

構えてみるとボテッとした大型のシャローな形状で、これだけ見るとタイトリストらしくないように思う方も多いでしょう。

ツアープロの要望から910の形状に戻したという記事を見ましたが、以前910を所有していた記憶からするとそれよりもう少し丸くなった印象で、かなりオートマチックに寄った印象です。

ただフェースアングルはオープンで叩く動作を求めており、タイトリストらしさはしっかり感じられます。

 

カラーリングは濃いグレーに変わり、この点でも優しさを感じますが、シャキッとした艶のある黒が好みの方からするとぼやけた印象かもしれません。

 

●打ってみると

弾道は中弾道で、50g台のシャフトですが総重量が310g以上あり、しかもフレックスがXなのでHS40m/sではしなりが少なく、ボールが上がりきりません。

ただそのシャフトスペックを差し引いても、オートマチックにボールが上がるヘッドには感じませんでした。

これは決してイージーなドライバーではなく、しっかり叩くことができて初めて飛ばすことのできるクラブであり、非常にタイトリストらしいと言えます。

 

おそらく純正シャフトでも勝手に飛んでくれることはなさそうで、初心者でも野球経験者など、体力があってボールを打つ感覚が備わっている方の方が、スイートスポットの広さの助けを借りて、ビッグドライブを生むでしょう。

 

逆に平均的な体力の方は「D2はイージーモデル」とは思わず、ロフトやフレックスで見栄をはらない方が安全です。

 

●方向性

左右の方向性は、ドローが持ち球の私でも素直に打つとフェード気味に右に逃げる球が出ました。

フェースアングルがオープン気味でしっかり捕まえて飛ばす性格のクラブなので、気を抜くと右にいきやすく、スライサーの方は注意が必要です。

 

今回可変ウェイトのSHURE FIT CGはニュートラルウェイト装着のみの試打で、ドロー・フェードウェイトを付けるとどの程度方向性に影響するか確認できませんでしたが、特にスライサーの方は試してみる価値は大いにあると思います。

 

●ミスへの寛容性は

芯は広くミスに対する寛容性は高くなっており、下目のズレにはアクティブリコイルチャンネル2.0が大きく貢献しているのがわかります。

また左右のズレにも優しさを感じ、トータルではこれまでのタイトリストのドライバーの中では最も寛容性の高いモデルになっています。

 

ただしあくまでタイトリストにしては、なので他社のイージーモデルのような寛容性ではありません。

しかしそのおかげで、ボールを押さえ気味にしたり大まかな方向性を付けたりが可能になっていて、中級者以上になっても問題なく使い続けることができるクラブになっています。

むしろその優しさも中級者以降の方の球筋の安定に貢献しそうな印象もあります。

 

●打感と音

打感は弾き感が控えめで球離れが遅めのため打点や方向が手から伝わってきます。

積極的な操作ができるほどではありませんが、近年の弾き感の強いドライバーが多数を占める中では非常に品を感じます。

金属的で硬めの打感が苦手な方には非常にお勧めで、さらに前モデルの915で感じた弾き感も薄まっており、この点では前作よりお勧め出来ます。

 

音はシックな中音でやはり金属的ではなく耳につくことはありません。

アクティブリコイルチャンネルに続いてSHURE FIT CGなど最新のテクノロジーを投入したモデルなので、勝手に弾き感のある打感や音をイメージしていましたが、少し前のタイトリストに戻ったようで少し安心しました。

 

●シャフト

今回の試打クラブに刺さっていたのはDiamana BFの50Xで、重量的には何とか振り切ることはできるのですが、HS40m/sでは十分にしならせることができず、ボールが上がりきらずオーバースペックです。

フレックス次第の部分もありますが、ヘッドスピードが45m/s以上ある叩ける人向けでしょう。

 

青マナの系譜にある癖のないシャフトで、素直にスイング通りのボールが出てくれます。

ただ逆を言えばミスすればそのまま出てしまいお助けはしてくれないので、ある程度スイングが安定しているプレーヤーの方がその良さを活かせるでしょう。

 

●総評

ヘッドの大きさとD2シリーズのイメージから優しさを期待する方もいると思いますが、あくまでタイトリストの中では優しいという範囲であり、適当に打っても何とかなるイージーモデルではありません。

アスリートメーカーのアベレージモデルらしく、しっかり飛距離を出すにはボールを捕まえる技術を養うことを求められます。

 

しかしそのおかげで練習を重ねる初心者の方なら確実に技術向上するとも言え、中級者へとステップアップする上でチェンジするのにピッタリのドライバーです。

むしろ、多少ですが打ち分けのできる操作性や調整機能、打感の良さなどから、レベルアップしてからも長く使い続けることができ、コストパフォーマンスの高いドライバーでもあります。

向上心があり初心者から脱しつつある練習熱心なプレーヤーの方に、ぜひ相棒に選んで頂きたいドライバーです。

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