2016モデルは飛び性能は高いものの、ハードに叩けるアスリートでないとその性能は活かしきれませんでした。
今回の2017は捕まりがアップし、初心者から一般的体力の中〜上級者まで多くの方が飛びを味わえるオールターゲットのドライバーです。
●特徴と形状
先代同様ソールのスピードポケットが健在で、特にフェース下部のミスヒットにおける飛距離ダウンを防いでくれる効果がはっきりわかります。
またクラウンのホワイト部分が先代よりも細めになっていてシャープになった印象です。
ツートンは方向性を見るのには良いのですが、少しぼってりした印象に感じてしまう方には良いですね。
フェース向きは見た目ストレート、数値的には若干オープンですが非常に構えやすい形状です。
●方向性と操作性
フェースが若干オープンなためスッポ抜けがあるかな、と思いましたがそんなことはありません。
ただ根っからのスライス持ちの人はちょっと厳しいかもしれませんね。
反面フッカーの方は安心して叩きにいけます。
弾道は高めで初心者でも距離が期待できそうです。
驚いたのは直進性の高さで、余程のミスヒットでなければ真っ直ぐ前に飛んで行きます。
初心者はもちろん中級者も楽にゴルフができるのではないでしょうか。
そのおかげから操作性はあまり期待しないほうが良いと思います。
若干逃し気味に打つことが何とかできますが、直進性が高いので操作できる幅は非常に限られます。
●打感と音
柔らかいほどではありませんが、硬すぎず弾き感抑えめの大人しい打感です。
地味かもしれませんが飛距離アップドライバーのバチンッといった打感が苦手な方には非常に好感が持てる打感です。
音は派手ではありませんがコンッという木槌のような音ですが、先代よりも木槌感は抑えられています。
嫌味な感じは全く無く打っているうちに慣れてしまうレベルでしょう。
●シャフト
純正シャフトのTM1-217はSフレックスで53g。
適正ヘッドスピードは40〜42m/sといったところでしょう。
日本仕様純正で少し柔らかめなのと長さが45.75インチと少しだけ長めなので、ゆったり振れば切り返しから少し先が走ってくれて、ハマれば飛距離がアップするシャフトです。
オープンめのフェースを捕まり系のシャフトでわずかに相殺している感もあり、日本人に合っているでしょう。
もう一つ試打したのがKUROKAGEのXM60。
こちらは60g台のカスタムですがハード過ぎず、しかも純正と同じ先中調子の捕まり系のおかげでドンピシャでした。
若干純正よりは弾道が低めですがスピンは少なめなのでランが出そうで、ヘッドスピードが40m/s台前半でも振り切れれば実際のラウンドでは飛びそうです。
思ったよりもボールは上がるのでヘッドとの相性は良いのでしょう。
●総評
先代はまさにフッカー向けと言ったテイストで叩ける人には良かったですが、合わない人も多かったかもしれません。
しかし今作はそれが抑えられ、またシャフトも良く考えられ捕まりを補ってくれていますので、間口は広く合う人も多いでしょう。
飛距離も出ますが印象に残ったのは直進性の高さ。
余程のミスでない限り怪我はしなさそうで、実戦では終わってみたらOBが無かった、というスコアを崩さないタイプに思います。
ボールを捕まえきれない初心者や、フッカーだけどたまに右へすっぽ抜けでスコアを崩している中級者にもオススメしたいです。
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