PING GLIDE 2.0 WEDGE(ウェッジ)を評価

実際のラウンドでの結果にこだわったクラブを発信し続けるPING。

他メーカーのエントリーモデルと違い中級者や上級者までも十分に使える許容範囲の広いそのクラブは、派手さはないもののクラブ通に高い評価を得ています。

どうしたらストレスなくゴルフができるか?という姿勢が伝わってきますね。

その中で今回はウェッジのGLIDE2.0をご紹介します。

 

クラブ スペック

ロフト:54°  シャフト:N.S.PRO MODUS3 TOUR 105S

重量:  長さ:

ソール形状:ES  ロフトドットカラー:黒

 

構えてみると

GLIDEではソール形状がSS、WS、ESとラインナップされていますが、最も特徴的なのがESで、PINGの往年の名器、EYEウェッジを継承したくぼみのあるスクープソールとグースネックを取り入れています。

 

構えてみるとリーディングエッジがシャフトラインから引っ込んだグースネックがはっきりわかります。

またフェースもネック側がグッと上がった形状で、一般によく見るウェッジの形とはだいぶ違っています。

 

しかしその形状には大きなメリットがあり、一時はプロが使う丸く出っ歯のウェッジ形状が殆どでしたが、日本の芝に合うグースネックも近年は徐々に復活しつつあります。

この強めのグースネックがGLIDEウェッジの最大の特徴と言って良いでしょう。

 

グースネックと出っ歯の違い

グースネックはボールが浮きやすい日本の硬い芝に合い、フェースを立てて打ち込み気味にアプローチをする打ち方においてはミスが出にくいというメリットも持ち合わせます。

 

一方で出っ歯のウェッジは上げて落とすアプローチスタイルに合っていて、ピンポイントでグリーンに落としたい方、硬くころがりの強いグリーンでプレイする方に合う形状です。

またフェースを開いて打つのにも適していますので、使いこなせれば様々なライや状況に対応出来る強みがあります。

しかし十分なラウンド経験に基づくしっかりした距離感や歯をボールの下に入れるテクニック、フェースを開いて打つ技量などが求められます。

 

逆にラウンド数は少ない中でもミスを最小限にするには転がしのアプローチが適しており、その打ち方においてはグースネックが強力にサポートしてくれます。

ただ出っ歯でも転がしは可能ですし、グースネックに違和感を感じる方も多いという点は知っておいても良いでしょう。

 

グースネックを検討する際は今使っているウェッジやアイアンとの違い、打ち方が打ち込みかボール下に歯を入れていくのか、アプローチが転がして寄せるのか上げて寄せるのか、などを確認してから選びましょう。

 

スピン性能

GLIDEウェッジは54°以上のロフトでは溝を変えてあり、スピンがしっかりかかります。

激スピンというほどではありませんが、スピン量をコントロールできない一般のアマチュアの方はこれくらいのスピン性能の方が距離が安定すると思われます。

コントロールできずスピンが効きすぎるとその都度距離がまちまちになり、スイング幅に迷いが出てコンスタントに寄せることができなくなります。

特にフェースを立てて打ち込み気味に転がして寄せる場合は、スピンが意図せず効いてしまうとブレーキが手前でかかってしまうことが考えられます。

 

そういった点で激スピンのプロモデルよりも、このGLIDEのようなスピン性能の方がアマチュアのスコアアップには適しているでしょう。

 

弾道と方向性

弾道は出っ歯のウェッジに比べると低めです。

これはESのネック形状によるもので、低く打ち出して寄せたい方には最適な弾道と言えます。

 

またフェースを開き気味にして上げる打ち方もある程度は可能なので、応用範囲は見た目より広いものになっています。

ただフェースを思いっきり開いて極端なロブを打つのは苦手ですが、アマチュアのラウンドでは出番が少ない打ち方でしょうし、その必要性があるなら60°をセットした方が現実的だと思います。

 

左右の方向性はグースネック故にハーフショットからフルショットにかけては捕まり気味の弾道で左寄りに行きやすいので、そのような打ち方をする方は注意が必要です。

現在お使いのウェッジやアイアンとの方向性の違いは把握しておいた方が良いでしょう。

 

ソール形状とバンカー性能

ソールはESソールというくぼみのある個性的な形状で、トゥ側からソールを見ると、くぼみを境に前後の2段階のソールになっているのがわかります。

 

最初のソールはローバウンスでリーディングエッジを鋭角にしており、最初の接地で砂にしっかり潜り込ませる役割です。

続いて後方のソールがハイバウンスなので今度は砂に潜り込み過ぎずしっかり滑る、という機能を持っています。

これによりしっかりボールの砂下に入りつつ潜りすぎのダフリを防いでくれます。

確かにある程度アバウトに打っても楽にバンカーから出てくれますので、バンカーが不得意な方には心強いクラブになるでしょう。

 

ただ楽にバンカーから出す性能に絞るならWSのソール形状の方が、さらにミスを打ち消してくれます。

この辺りは打ち方とアプローチにも使うウェッジかどうかで選択すれば良く、ボールを高く浮かせる打ち方やバンカーメインならWS、打ち込み型やアプローチも多用するならESでしょう。

シャフト

シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR 105Sを選んでいます。

GLIDEは初代もそうですがこの105が用意されているのが大きなポイントでしょう。

 

ウェッジは身体で振れれば重めのシャフト重量の方が安定します。

しかしウェッジに限りませんがシャフトがDGのS200かN.S.PRO 950の2択という設定が大半ですが、その重量では開きが結構あり、特にラウンド後半で一般的な体力の男性ではS200では重すぎ、NSでは軽すぎで安定しないという現象が起きる可能性があります。

その点105という設定は中間を埋める丁度よい重量で、特に後半の疲れが出てきた段階ではミスショットを防いでくれる効果が期待できます。

GLIDEを選んだ理由

このウェッジは私が現在使用しているモデルですが、50,54,58でセットしており54°をアプローチとバンカーで多用しています。

この54°がグースネックで用意されているというのがGLIDEを使っている大きな理由の一つで、寛容性の高いグースネックモデルで54°があるのは、探した当時このGLIDEとフォーティーンのDJくらいでした。

 

もともとフォーティーンのJ Specシリーズをしばらく使っていたのでグースネックの効果は十分に承知しており、タイトリストのSMを経てグースに戻ろうと考えた際に目に止まったのがGLIDEのESで、特に2.0になり54°のESが設定されたのが導入の決め手になりました。

 

実はDJも同時期に購入し併用し、アプローチの結果も良く優れた実戦力のあるウェッジだったのですが、抜けが良すぎること(これは人によっては高評価になります)と、ワイドソールのおかげで硬いバンカーやベアグランドで跳ねてしまうことがあり、だんだんと出番が減っていきました。

また4本体制になってからウェッジでフルショットをする機会が増えたのですが、DJは他のウェッジよりシャフトが短いため、距離のセッティングが難しかったこともあります。

54°とグースネックにGLIDEの価値がある

この54°というのが私の中ではベストなロフトで、アプローチとバンカーでの距離感がぴったり合うロフトになっています。

 

グリーン周りやバンカーというと56°や58°を使う方が多いと思いますが、ロフトが増えるほど打点、エッジを入れる精度がシビアになってきます。

最近雑誌などでもアマチュアは58°より56°という記事を見かけますが、これはその優しさ、ミスへの寛容性が56°の方があることを意味しています。

 

さらに言えば54°の方がもっと寛容なわけで、実際初心者用のアイアンセットに入っているSW(サンドウェッジ)は54°の場合が普通にあるわけです。

バンカーが苦手な方やアプローチでスコアを縮める必要を感じている方は、とにかくミスを無くすことが第一で、その上で54°は非常に武器になります。

 

このGLIDEは売れ筋の56°や58°と同じソールバリエーションやネック形状の54°を用意してあり、54°はアマチュアにとって主力になると訴えています。

これはメディア情報や上級者のセッティングに惑わされず、一般のアマチュアがスコアを崩さないためのクラブを提案し続けるPINGらしい姿勢と言えるでしょう。

GLIDEはクラブ自体の性能もありますが、アマチュアがミスをミスとせず楽しくスコアアップできる、グースネックに54°という設定がこのクラブの大きな価値だと考えます。

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PING GLIDE 2.0 ウェッジ

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