PINGのG410 PLUSは非常にミスに強い高弾道ドライバーになっており、特に多少のズレではボールの高さが落ちないため、安定的に距離を稼ぐことができます。
振りに行くとOBが出てしまいスコアを崩している方に特にお勧めです。
試打クラブ スペック
ロフト:10.5° シャフト:ALTA J CB RED Sフレックス
重量:300g(推定値) 長さ:45.75inch (カタログ値)
●構えた印象
構えると後方に丸く伸びた大きなヘッドが印象的です。
先代G400の445ccから455ccへと体積がアップしたそうですが、それ以上にヘッドが重たく振りにくそうに感じてしまいました。
どうやらこれは先代より大きく立体的になった、フェース寄りの6本の突起「タービュレーター」が重量感をアップさせているようです。
ただこれは私の主観的なイメージなので、ヘッドに重要感があるとオートマチックにブレずに振れそう、と感じる方もいると思います。
いずれにせよ体積以上に大きくゴツい印象のヘッドです。
一方でフェースアングルは素直なストレート、ヘッドを置くと若干オープンに動きますが、しっかりセットすればクセがなく構えやすいクラブになっています。
●試打開始
打ってみると一打目から高弾道が飛び出し、ボールを楽に上げられるドライバーだとわかります。
しかし打っているとさらに目を奪われていくのが「曲がらない」という点。
とにかく多少芯を外しても軽めのフェード、ドローという範囲で収まり、OB球が出る気配が全くありません。
さらに驚いたのが芯からズレても飛距離の落ち込みが非常に少ないこと。
この点は奇跡の一発ですごい飛距離が出るドライバーより、実際のラウンドではスコアへの恩恵があるはずです。
●寛容性と飛距離性能
球質は弾き強めのロースピンなので、飛距離性能が決して低い訳ではありません。
久しぶりにクラブを振るヘッドスピード40m/sの私が、安定的に練習場ボールで200ヤードネットの根本にキャリーできました。
それ以上飛んでくれるドライバーもあるのですが、距離や左右のバラツキがあったり、重めのクラブでラウンド後半は疲れで振り切れなかったりと、スコアを崩す要素も持っています。
しかしこのG410はとにかくハイレベルなミスへの強さが安定して得られるのです。
「ぶっ飛びかOBか」と言ったリスキーなクラブではない、飛距離性能がありながらも怪我を防ぐ高い寛容性も併せ持つのが、このG410 PLUSの最大のメリットです。
●シャフトとの相性
しかし打っているうちにだんだんと球が散り気味になってきました。
どうやら身体が暖まって振れてくると、Sでも柔らかめ、しかも少し長め(45.75inch)のシャフトが動きすぎるようです。
また先調子というほどではありませんが中間より先の方が動くようで、それも要因かもしれません。
ヘッドの球を上げる能力が高いので、もう少し硬めのシャフト、例えばPING TOUR173-65のRフレクス(45.25inchでトルク4.3)なども試してみたいところです。
(PINGのTOURシャフトは数字以上にハードなこともあるので油断できませんが・・・)
とにかく標準で選べるシャフトが豊富に用意されているので、購入の際はシャフトを慎重に選んだ方が、このクラブの高い安定性を活かせると思います。
●打感と音
打感は弾き感強めで硬く、弾道と一致した潔い良いものです。
ただ以前試打したG30のようなインパクトのある弾き感よりは、だいぶおとなしくなったように思います。
打音はちょっと高めのコーンという木槌系で、テーラーメイドのM2(2016)に近い音です。
●総評
とにかく異常とも言えるほどミスに強いドライバーで、実際のラウンドでは「ミスった!」と思っても何とかOBラインの手前で止まってくれそうです。
また以前のG25やG30はある程度パワーが無いとその飛距離性能を活かしきれませんでしたが、このALTA J CB REDシャフトがマッチすればHS40m/sの方でも十分飛距離アップが期待できるでしょう。
力むと出てしまうOBでスコアを崩している方に、ぜひ試して頂きたいドライバーです!
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PING G410 PLUS 10.5° ALTA J CB