フッカーが思いきり叩けば、最近打った中では純正シャフトで最も飛ぶドライバーです!
前作M2とは性格が変わりましたが、ターゲットを絞ることでさらなるぶっ飛びを味わえるクラブになりました。
試打クラブ スペック
ロフト:9.5° シャフト:日本仕様純正 FUBUKI TM-5 Sフレックス
重量:299g 長さ:45.75inch (カタログ値)
●構えてみると
フェースアングルがかなり開いておりM2 2016よりさらに開いた印象です。
スライス持ちの方だと厳しいかもしれませんが、叩きにいって飛ばす人には安心のアングルです。
またトゥ側にヘッドの膨らみが寄っている形状なので、この点でもフッカーが左を気にせず叩けるモデルであることがわかります。
クラウンフェース側のカラーリングが白からシルバーになり、シャープな印象に変わりました。
しかも細めでフラットデザインになったので、M2のように白部分で方向性を出していた方には、ちょっと構えにくいかもしれません。
ただ他のツートンではないクラブから乗り換える方にとっては違和感がないと言えるので、むしろプラスの変更だと思います。
●打ってみると
打ち始めは低スピンの今どきドライバーだな、という印象でしたが、捕まえを意識して思い切り叩くと一変、強烈な棒球弾道でしかも高弾道になり、ものすごい飛びを発揮します。
これは久しぶりのヘッドスピード40m/sが飛ばせるぶっ飛びドライバーです。
飛びをアピールする昨今のドライバーは低スピンゆえに純正シャフトではボールが上がり切らず、ラン込みで何とか飛距離アップというのが正直なところ。
これではフェアウェイが上りだったり状態が悪いと、過去のクラブと飛距離が変わらず、カスタムシャフトで振り切れる方がぶっ飛びを味わえるというのが実情でした。
しかしこのM4は純正のままぶっ飛んでくれます。
ただしそのためには思い切り叩きに行ってボールを捕まえる必要があり、ドローヒッターの方がそのぶっ飛びを発揮できるでしょう。
●ミスへの寛容性
ミスに大変強いヘッドで、特に左右のブレに対しては直進性が非常に高くなっています。
ただ振り切る挙動に対してのミスに強いようで、捕まえきれないと右へドーンと飛び出します。
スライサーの方やボールを捕まえ切れない方だと、飛びは普通で右へ真っ直ぐ飛んでしまうクラブになるので注意しましょう。
●打感と音
打感は弾き感は小さくフェースに乗っている感触があります。
柔らかさはそれ程ではありませんがボールの潰れを感じられる、ここ最近のテーラーメイドのドライバーにはなかった感触です。
音は乾いた低めのシックな音で金属的な響きはなく、最近の低スピンやスリットありのクラブにしては珍しく、以前の上質なドライバーにあった大人っぽい音です。
打感と合わせて品が良くなった印象です。
●シャフト
純正シャフトは特に癖がなく全体的にしなり、このSフレックスはヘッドスピード(以下HS)40m/sにちょうど良く感じます。
普段弾道が低い方はSRでも良いかもしれませんが、叩きに行くことを考えるとSの方が安定するでしょう。
叩けば高さが出ますがそこまでイージーに超高弾道ではないので、普段弾道が高い方以外はSを選んだ場合はHS40m/sならロフト10.5がオススメです。
なるべく飛ばすことを優先したチョイスにした方が、このM4を選ぶ意味があると言えます。
●総評
ここまで潔くフッカーに振ったクラブも最近では珍しいですが、そのおかげで方向性がマッチすればかなり飛距離アップが期待できます。
しかも純正シャフト+平均的ヘッドスピードでもぶっ飛びを実現できるのが、このM4の最大のポイントでしょう。
ミスヒットにも相当強いですが、それも霞む使用者限定のぶっ飛びドライバーです。
腕には自信があるけど左へのミスで損している方!ぜひチャレンジしてみましょう!
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テーラーメイド M4 ドライバー FUBUKI TM5