M6ドライバーは前作M4と比べマッチするプレーヤーの間口が広がり、多くの方がぶっ飛びを体感できるクラブに進化しました。
強烈な飛びはそのままに程よく捕まりがアップ、M4で右へのミスが出てしまった方でもしっかりフェアウェイに持っていけるはずです。
試打クラブ スペック
ロフト:10.5° シャフト:FUBUKI TM5 2019 Sフレックス
重量:299g 長さ:54inch (カタログ値)
●構えた印象
構えてみると大きめできれいな丸型なヘッドであることがわかります。
大きめですが後方にストレッチし過ぎていない、むしろディープ気味で非常に構えやすく個人的には好印象です。
またツートンカラーのヘッド寄りの部分が、今までのホワイトからシルバーに変わり、さらに細くなりました。
ヘッドのボリューム感が減り、振れるイメージが湧くように個人的には強く感じました。
フェースアングルはM4ではかなり開いていたのが、ストレートから若干開き気味という程度に変わりました。
これも前作とは大きな違いで、違和感なく構えられる方が多いでしょう。
●試打開始
打ってみると見た目ではっきりわかる高初速で飛び出していきます。
しかもM4に比べるとかなり捕まりが良く、前作のように叩かなくてもほぼストレートになってくれます。
M4はかなりしっかち叩ける方でないとそのぶっ飛び性能が発揮できませんでしたが、このM6は素直に打てばボールが捕まり大きな飛距離を生んでくれます。
さすがにスライサーの方はしっかり捕まえるようにしないと厳しいですが、それでも使えるプレーヤーの間口は大きく広がっています。
ヘッドスピード40m/sの私が打つと、練習場ボールで200ヤードネットの下部に当たります。
コースボールなら220ヤード程度キャリーできそうで、この重量のドライバーとしてはかなり飛び性能が高いと言えるでしょう。
●ミスへの寛容性
前作同様M6もミスに非常に強いドライバーになっており、多少の芯のズレを物ともせず、何度打っても真っ直ぐ飛んでいくのが驚きです。
M4はボールを捕まえにいかないと、いきなら右にドーンと一直線に飛び出してしまうことがありましたが、このM6は捕まえきれない時もカバーしてくれます。
これはM6はより広いタイプのプレーヤーをカバーするモデルであり、進化というよりはM4と狙いが違うのだと思います。
叩くスイングがしっくりくるという方は、M6だと想定以上にフック気味になる恐れがあり、前作のM4の方がマッチすると言えます。
逆にM4や他社のアスリートドライバーだと捕まえきれないことがある、という方はこのM6の方が安定して飛ばせるでしょう。
●打感と音
打感は若干硬めですがキンキンしておらず、ボールの感触もあって飛距離系ドライバーの中では大変心地よい打感です。
また音は軽めですが嫌味のないシックな中音で、非常に爽快です。
国産ドライバーの丁寧に造り込まれた打感や音とは違いますが、打つのが楽しくなっていくM6のこのフィーリングは、隠れたおススメポイントです。
●シャフト
シャフトは比較的柔らかめで全体がしなる中調子ですが、しっかり振ると若干先端寄りの戻りが早く、タイミングが合えばさらに飛距離アップが狙えそうではあります。
ただし少し弾道が落ち着かなくなりますし、ヘッドの飛距離性能が十分高いので、叩くよりは素直に振った方が実戦では良いように思います。
重量はSで54gなので、HS40m/sには柔らかさも含めこのスペックがベストマッチでしょう。
●総評
前作のM4は強烈なぶっ飛びでしたが、オープンの度合いが強くしっかり叩けるドローヒッター限定という側面がありました。
しかし今回のM6はボールの捕まりと弾道の高さが修正され、より多くの方がぶっ飛びを味わえるドライバーになりました。
体力のあるドローヒッターの方ならM4の方が飛距離アップを期待できますが、持ち球がストレート〜気持ちドロー気味というHS40m/sのプレイヤーの方なら、間違いなくこのM6がおススメです。
テーラーメイドのこのシリーズの飛びはちょっとやばいですね・・・飛ばしたい方はぜひ!
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テーラーメイド M6 ドライバー 10.5° FUBUKI TM5 Sフレックス