ぶっ飛びとして人気になったフェアウェイウッドと同シリーズのユーティリティです。
白いヘッドやソールの溝「スピードポケット」はFWと同様ですが、こちらもぶっ飛びなのでしょうか?
早速レポートしてみたいと思います。
●構えてみると
構えてみると白いヘッドがやはり特徴的で、膨張色なので大きく見えて安心感があります。
この白の意外な効果が黒いフェースが対比ではっきり見えるため、フェース向き=方向をセットしやすいことで、そこに不安がある方はぜひ一度構えてみて欲しいです。
フェースアングルは真っ直ぐのストレートフェースのため非常に構えやすくなっています。
ユーティリティは左へひっかけやすいクラブですが、フェースの向きがフックフェースにまでなっていると、構えただけで違和感を感じてしまう方もいるでしょう。
その点でこのRBZは癖の無いルックスをした好モデルで、素直にアドレスをすればスッとターゲットをフェースが指してくれる非常に構えやすいモデルです。
●弾道や方向性
試打したのは4番、22度で日本仕様の純正カーボンSフレックスです。
フェアウェイウッド同様低スピンモデルなので低い弾道をイメージしていましたが、意外にも弾道は予想よりは高く、大きめヘッドやシャローな形状の効果は大きいようです。
ただ低スピンゆえに落ちてからのランが多く、もう少し高さが無いとグリーンオンしても転がってオーバーしそうです。
こういったモデルでボールを止めるためにもっと高さを出すには、ヘッドスピードが43m/s以上は欲しいところでしょう。
これ以降の例えばM2レスキューなどはもっと高弾道なので、ヘッドスピードが程々でも高さで止められるように進化しています。
方向性はストレートからややドローですが、しっかりヘッドを返すとフックしてしまいそうで、この辺りはユーティリティらしい挙動と言えます。
ただし飛び出してからの曲がりは非常に少なく直進性は高いクラブです。
打ち出しさえ間違わなければミスに強く真っ直ぐターゲットを狙っていけるでしょう。
●打感と音
打感は硬い鉄の塊で弾いているような、硬いけど薄っぺらい感じが無いテーラーメイド独特の打感です。
低スピンや飛距離アップ系のクラブは弾きが強く、実際フェースも薄いので硬くてキンキンした打感が多いのですが、このロケットボールズはそういった感触がありません。
柔らかいとまでは行きませんが球持ちが良いような打感であり、なれると好印象な不思議な打感です。
音は甲高かかったり大きすぎることは無く、大人しめな音が好みの方にはお勧めできるものです。
●シャフト
試打したシャフトは日本仕様のRB-55、Sフレックスです。
軽量でフレックスも柔らかめなので、日本仕様のカーボンの適正なヘッドスピードは37〜39m/sくらいと思われます。
40〜42m/sの方だと試打する分にはボールも上がって軽く振っても飛んでる感じがして好印象ですが、打ち込んでいくと挙動が安定しない可能性があり、少し重めのUS仕様を選ぶのも良いでしょう。
ただしUSのSフレックスはかなり硬めなので、その際はRフレックスがおススメです。
飛距離はヘッドスピード40〜42m/sでは180ヤード前後とそれほどぶっ飛びではありません。
このヘッドでぶっ飛びを実感するには、スチールシャフトやカスタムシャフトでヘッドスピードが43m/sは最低でも欲しいと感じました。
●総評
このモデルのぶっ飛びの恩恵を受けられるのはヘッドスピードが43m/s以上ある方で、シャフトもNS.PROやカスタムのカーボンを装着したものを使うと良いでしょう。
また平均的な40〜42m/sの方でも普段スピンが多すぎて飛距離をロスしている方などは、USモデルを使ってみると飛距離アップが望めそうですし、その方がフック系のミスも防げるのではと感じました。
一方ミスに対する強さ、直進性は非常に高いのでシャフトをしっかり選べば、実戦で強いテーラーメイドらしいクラブになってくれると思います。
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