ピンをデッドに狙う玄人向け名器 910Hユーティリティ(タイトリスト)を試打

910Hは適度なスピンでグリーンで止められ、高い操作性でピンをハンターのように狙えます。

飛距離アップをアピールする近年のクラブよりはるかにスコアアップに貢献するはず。

実戦でこそ威力を発揮するこの名器を、後継の913Hと比較しながらレポートします。

 

試打クラブデータ

ロフト:21度 シャフト:日本仕様純正Motore 7.5 Sフレックス

ライ角:58.5度 長さ:40インチ 重量;367グラム (メーカーカタログ値)

 

●構えてみると

構えてみると結構フェースがオープンになっており、ユーティリティの引っ掛けが気になる人にとっては安心感のあるルックスです。

逆にオープンフェースに違和感を感じる方は、このモデルから採用された調整機能でフェース角をドロー側に調整してあげると少し解消されるかもしれません。

ただ基本がフッカー向けで、重度のスライス病を治してくれるモデルではないので注意しましょう。

 

ヘッドサイズはタイトリストにしては若干大きめですが、他社のエントリー〜中級ターゲットのユーティリティにありがちな極端な大きさではありません。

この後のモデルの913Hはもう少し小ぶりになったので、シャープさが欲しい方はそちらも候補にしてみましょう。

大きささえ気にならなければ癖のないスタンダードな形状で非常に構えやすいユーティリティと言えます。

 

●弾道と方向性

弾道は高めの中弾道で極端に高く上がる訳ではありませんが、高低を打ち分ける操作性があるので、意図すれば高弾道も可能です。

左右の操作性もアマチュアが使う範囲では十分にあり、少し曲げながらコースを攻めることもできそうです。

ただ右へは逃しやすいのですが、左へは少し意識的にヘッドを返してあげる必要があります。

しっかり振り抜く=フッカー向けというこのモデルの性格上、仕方がないでしょう。

 

そしてこのクラブで特にお伝えしたいのがスピンが適度に入る点です。

テーラーメイドのロケットボールズやキャロウェイのX HOTの登場以降、低スピンで飛ばしをアピールするモデルが増えましたが、それらは飛ぶ反面スピンがかかりにくくグリーンオンしても止まらず奥にこぼれてしまうクラブになってしまいます。

しかしこの910Hはその流行の前時代のモデルなので、きっちりスピンがかかってグリーンに止まるユーティリティになっています。

また距離が安定しているのできっちり距離を打ち分けることもできる、実戦で活躍してくれるタイプのクラブになっています。

 

●打感と音

ユーティリティでは珍しい柔らかい打感です。

同じタイトリストでも後継の913H以降は若干硬さと弾き感のある打感に変わっていきますので、この910Hの打感は貴重です。

音は低めでおとなしく、金属的な音が苦手な方には程よい打音です。

打感と併せてタイトリストが考える上級者向けらしい仕上がりのクラブになっています。

 

●シャフト

日本仕様純正Motore 7.5は日本向けとしてはしっかり重量があり、タイトリストの硬派な面が感じられます。

クラブ重量が367gで少し重めに感じるかもしれませんが、ヘッドスピードが40〜42m/sくらいの体力のある方なら方向性、距離ともに安定すると思います。

日本メーカーは350g辺りのクラブが多く、飛距離は出るかもしれませんが弾がバラけやすいので、ユーティリティで距離をきっちり刻んでターゲットをしっかり狙いたい方にはタイトリストの重量設定はお勧めしたいですね。

 

またロフト設定に27°があるのも注目ポイントで、5番アイアンでボールが上がらなかったり飛距離が6番と変わらない、あるいはミスが出やすいといった方は入れ換えてみたらいかがでしょう。

27°近辺の5番アイアンだとヘッドスピード40m/sではボールが上がりきらない、飛ばない方も多いはず。

その悩みはシャフトをアイアンと同じ、例えばN.S.PROの910H 27°にすれば劇的に改善されるはずで、スコアを重視するならぜひおススメです。

 

●総評

決して距離が出るタイプではありませんが、ユーティリティの特に20度台のロフトにそれは必要無いでしょう。

スピンが入るのでグリーンに止まり、重量があるので方向性、距離ともに安定するという非常に実戦に強いクラブで、現在でも人気が高く名器と呼ぶ方が多いのも頷けます。

この後の913Hは少し優しくなっている分操作性はこちらの方が高めで、打感や打音もシックな点と併せて910Hは上級者好みなクラブと言えます。

 

すごく優しいわけでもなく特に派手なアピールポイントもありませんが、しっかり練習して上達したいという方にお勧めです。

また実戦で結果を出すタイプなので、ぜひ一度ラウンドで使って欲しいユーティリティですね。

 

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