ぶっ飛びフェアウェイウッドの初代RBZシリーズの2代目ユーティリティです。その飛距離性能は?また捕まりの良かった初代との違いは?試打でしっかり確認しました。
試打クラブ スペック
ロフト:22°(4W) シャフト:日本仕様 純正スチール KBS C-Taper90
重量:384g前後(推定値) 長さ:39.5inch(カタログ値)
●構えてみると
スチールシャフトでヘッドが近いこともあるかもしれませんが、非常に方向性を感じやすく構えやすい印象です。
またヘッドは小ぶりになり後方への膨らみがだいぶ抑えられているのに加え、クラウン後方のグラフィックペイントの効果もあってか、かなりシャープなルックスに変わっています。
さらにフェースはきれいなストレートで、ターゲットへの方向性の取りやすさがアップしていますね。
フェースはテーラーメイド伝統の出っ歯形状なので、ボールを拾いやすいイメージが湧きます。
●打ってみると
初代と変わらずの低スピンで、非常に高い飛距離性能をしっかり受け継いでいます。
むしろ強弾道でグングン前に進む力は初代よりアップしているように感じます。
球の高さは高めの中弾道ですがカーボンならもっと上がると思います。
ヘッドスピード(以下HS)40m/sだとスチールシャフトでは上がりきりませんね。
方向性や芯での捉えやすさはバッチリなので、強風のラウンドの際は良いかもしれませんが、元々低スピンなクラブなのでグリーンでは止まらない可能性が高いです。
左右の方向性はブレが非常に少なく、ミスへの寛容性が高いのがわかります。
前作は結構捕まる傾向でしたが、その辺りが抑えめになっていて真っ直ぐです。
わずかに「スライサーの方は捕まえる意識が必要かな?」と感じますが決して極端ではなく、フッカー、スライサーどちらにもおススメできる程よい捕まりです。
ただ重度のスライス持ちの方は前作の方が捕まりが強いので、そちらの方がケガを防いでくれるはずです。
●打感と音
打感は弾き感のあるもので、前作より少し金属的な打感になっています。
前作は溝のある低スピンモデルであるにも関わらず、球持ちの良い厚みのある打感で非常に好印象でしたが、このSTAGE2は他のメーカーの低スピンモデルに近い金属的な打感です。
好みもあるかもしれませんが、構造的にも弾道的にもこのような打感が自然であり、打ち慣れてくれば気にならなくなる範囲だと思います。
音はチンッとやはり金属的な音で初代とは違いますが、小さめで短く控えめなので殆ど気になりませんでした。
●シャフト
KBS C-Taper90はN.S Pro950と同じ重量帯ですが、明らかに弾道は抑えめで低スピンになっていて、明らかにキャラクターが違い飛ばそうという意図が明確です。
そのため40m/s程度のHSではボールが上がりきらず、グリーンでボールを止めることは難しくなるシャフトです。
HSが45m/s程度ある方が飛ばしを狙ってチョイスするシャフトで、一般的な体力の方はカーボンを選んだ方が良さそうです。
●総評
シリーズを通じての強弾道+飛びは健在で、違いはストレートで癖の無さは今作、球の捕まり上がりは前作、といったところでしょう。
このロフトでNSシャフトならHSが45m/s以上、カーボンなら平均的なHS40m/s〜の方が、思い切って振れる攻撃的なユーティリティと言えます。
しっかり叩いてランも含めた飛距離アップをしたい!という方におススメのクラブです。
●ゴルフパートナー楽天市場店でも検索↓