前作913Hはタイトリストのクラブにしてはかなり優しさがアップしていましたが、今回の915Hはどう進化しているのか、比較もしながらレポートしたいと思います。
試打クラブデータ
ロフト:24度 シャフト:日本仕様純正 Titleist Speeder 715 Sフレックス
ライ角:59度 長さ:39,5インチ 重量;361グラム (メーカーカタログ値)
●構えてみると
ヘッドの形は913Hのトゥ寄りにボリュームがある形から、丸型へ変わりました。
これは好みですがこちらの方が、目標へ合わせやすいという方は多いでしょう。
大きさはほぼ変わりませんが、アドレスした時の印象が結構違うので、913Hから変える方でヘッド後方の形にこだわりがある方は注意して下さい。
●弾道と方向性
打ってみるとビシッと強いロースピン弾道で真っ直ぐ飛んでいくのがわかります。
ボールの上がりやすさは913Hよりアップしていて、全体的に優しさも上がっているようです。
ソールにあるスリットの効果は大きく、特にトップめに当たってもボールはしっかり上がり、距離のロスも最小限です。
優しさアップのおかげで飛距離がアップというか、ミスを吸収してくれるので平均飛距離が伸びる印象です。
コントロール性は913Hの方が明らかに上ですが、優しさもありつつの最低限の操作性なら915Hで、これは打ち手の使い方次第でしょう。
捕まりはほどほどで、叩きにいっても捕まり過ぎないのはタイトリストらしいと言えます。
調整機能もあるのでフッカーの人が安心して攻めていけるクラブという点は、相変わらずタイトリストらしいです。
●打感と音
この点が最も変わったところかもしれません。
915Hは硬い弾くような打感で、913Hのおとなしめで柔らかさも感じる打感とは変わりました。
しかし最近のロースピンのクラブは他メーカーも同じような感触なので、そこから乗り換える方には違和感はなく、むしろ普通に感じるかもしれません。
また音は硬めというか金属的な音で、913Hも近いものがありますが、もっと高めというかキンキンした音です。
この打感と音は結構違うので、操作性を取るか優しさを取るかと合わせ、悩ましい選択になりそうです。
●シャフト
シャフトはタイトリストらしくしっかり重さがあり、振り切りには多少パワーは必要でしょう。
他社の日本仕様のユーティリティに慣れていると重く感じるでしょうが、使ううちに安定してくれる重さでしょう。
もちろん軽めの方が飛びますが、この番手やユーティリティにはきちんと距離が刻めることが大切に思います。
その意味では、アイアンに軽量スチールを使っている方であれば、非常にマッチするシャフトではないでしょうか。
また純正シャフトにしては硬さもしっかりあるので、ヘッドスピードが40台前半の方はSではなくRを選んでも良いでしょう。
●総評
910Hから913Hへ変わった時も感じましたが、さらに優しい方向へシフトしているようです。
スリットのおかげでフェース下部へのミスヒットに強く高さも出ますから、当たりが浅くなりがちな方には貢献してくれるでしょう。
しかもロースピンでも高さがあり、スピンも最近のロースピン系のクラブの中ではあるほうに見えるので、グリーンで止めることが期待できる、ある意味希少なクラブです。
ただ24°はまだ良いですが、21°になると私のヘッドスピード(40〜42)ではグリーンで止まるかな?という不安はあります。
しかし実戦での優しさあふれるクラブで、スコアアップに貢献してくれるタイトリストを求めるなら913H以上です。
ぜひラウンドで試していただきたい、アメリカメーカーらしいクラブです。
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