ぶっ飛びフェアウェイウッドの先駆けX HOTの後継モデルであるXR。
その飛距離性能も気になるところですが、今作は初心者やアベレージプレーヤーの方にも優しく飛ばせる、確実な進化を遂げた好モデルでした。
試打クラブ スペック
ロフト:15°(3W) シャフト:日本仕様純正 XR(SRフレックス)
重量:314g 長さ:43inch
●構えてみると
形状は丸く若干後ろへストレッチされていますが、オーソドックスでアングルもほぼストレートなので非常に構えやすくなっています。
後で触れますが、程よい捕まりがありつつのこの真っ直ぐなフェースアングルのおかげで、構えた通りの弾道になるため、とても扱いやすいフェアウェイウッドだと言えます。
気持ち大きめですが極端に大きすぎず、安心感を与えつつ違和感の無い範囲で好感の持てるサイズです。
マットで濃いブルーのカラーリングのおかげで、シャープというより柔らかい印象のクラブに映ります。
FWに苦手意識のある方やまだ緊張気味の初心者の方には、リラックス効果のあるビジュアルかもしれません。
●打ってみると
今回は主にティーショットで試打をしました。
1打目からでグングン前に飛んでいく強いボールです。
球の高さは高めの中弾道で低スピンのためランも期待でき、トータル飛距離はかなり優秀な部類でしょう。
キャロウェイの名作、X HOT FWのぶっ飛び遺伝子を確かに受け継いでいます。
左右の方向性は若干捕まりが良く、気持ちドロー気味の弾道です。
普段スライスが出やすい方にとっては、この程よい捕まりはミスの防止に大きく役立ってくれそうです。
極端なフックフェースで捕まりを良くしてスライスを防ぐクラブもありますが、そういったクラブに慣れてしまうと他のクラブが使えなくなる恐れがあり、ステップアップに合わせてクラブをランクアップするのが難しくなります。
その点このXRは程よい捕まりで、スライサーや初心者の方にも捕まえる動作を促し、スキルアップを助けてくれるクラブとなっています。
ミスへの寛容性もX HOTに比べ確実にアップしていますので、特に初心者の方の飛距離アップに最適なフェアウェイウッドと言えるでしょう。
X HOTはアベレージ向けのようなポジションでありながら、実はアスリート向けのぶっ飛びモデルでしたが、このXRは本来の初〜中級者が優しく飛ばせるモデルに回帰しているように思います。
●打感と音
打感はキャロウェイらしく弾き感があり、いかにも飛んでる!と感じる爽快感があるものです。
X HOTより金属的な感触と音はだいぶ大人しくなっていますので、その点が苦手だった方には好印象ではないでしょうか。
ヘッドのマットな仕上げとカラーにマッチしており、打ってみると統一感があってXRというクラブのキャラクターがはっきり伝わってきます。
●シャフト
重量はドライバーが300g台前半の方が使う3Wとしては丁度よい重量になっています。
もう少し軽くても良いのかもしれませんが、ティーアップして打つことと方向性重視のティーショットとして考えると、この重さの方が良い結果に繋がるでしょう。
安易に軽量化させないキャロウェイには好感が持てます。
フレックスがSRだと少し柔らかめで、ヘッドスピードが40m/sくらいの方はSの方が方向性を出しやすそうです。
●総評
ズバリ初心者やアベレージゴルファーの方が、主に狭いホールのティーショットでOBを防ぎつつ、飛距離を出したいシーンで活躍するクラブでしょう。
それくらいの方はまずOBを出さない事が大切ですし、その上飛距離が稼げていれば続く2打目が大いに楽になるはずです。
ティーショットでのOBに悩む方はぜひトライしてみて下さい。
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