プロの使用率が高かったM2フェアウェイウッド2016。
なぜアスリート向けのM1ではなくM2なのか、打ってみたら「いかにミスなく飛ばすか?」に向きつつある海外プロの方向性に、非常にマッチしたクラブであることがわかりました。
試打クラブ スペック
ロフト:18°(5W) シャフト:日本仕様純正 TM1-216
重量:318g(推定値) 長さ:42.25inch
●構えてみると
フェース側から見るとシャローですが、構えてみると後方にはそれほど伸びていないため、極端なシャロー顔ではありません。
後方が黒になっている影響もあり、丸顔ではありますが大き過ぎではないので、シャープな顔が好きな方にもモデルポジションの割には好印象でしょう。
フェース側を白くしてあることでターゲットに向けやすく、またストレートフェースになっているので非常に構えやすいですね。
白一色のヘッドだと大きすぎに感じていた方には非常におススメのルックスとなっています。
●打ってみると
打つと思わず「ほ〜」っと声が出てしまうほどの強い弾道でグングン前に進んでいき、飛距離がかなり出ているのがわかります。
しかも弾道が高い上にランがかなり出そうですね。
左右の方向性はフッカーの私が打ってストレートかわずかに左。
ストレート〜若干オープンに見えるフェースアングルなので叩きたい人、あるいは左に行き気味の方に合う方向性でしょう。
また溝の効果は今回も高く、ミスヒットへの寛容性が非常に高くなっています。
何球か打っていると明らかに左右のブレが少ない上に、フェース下部への打点のズレにも強く、ミスしてもしっかりボールは上がり飛距離ダウンもわずかなのがわかります。
実際のラウンドでフェアウェイウッドはトップ気味のミスが多い方には、かなり助かる性能と言えるでしょう。
ただしそうは言っても低スピンモデルですから、5Wは良いですが3Wを地面から打つのは平均的なヘッドスピードでは厳しいかもしれません。
普段FWでボールが上がらない人は5Wがおススメ、3Wはティーショット専用でチョイスすると良いと思います。
●打感と音
打感は溝ありの低スピンモデルとは思えない芯がありつつ柔らかい、非常に好感触なものです。
従来のテーラーメイドのクラブからすると少し硬さを感じますが、決して金属っぽさは無く上品な打感です。
音は同シリーズのユーティリティほどではありませんがコンッという独特の乾いた音です。
打感の割に音が個性的で初めは「ん?」と気になりましたが、小さな音なので打っている内に忘れてしまったので、慣れれば問題無い範囲でしょう。
●シャフト
シャフトは50g台で5Wとしてはかなり軽量です。
シャフトが40g台、総重量では300g前後のドライバーとつながりが良く、FWでトップのミスが多い方はこのM2の重量だと軽すぎの可能性があります。
300g台後半以上のドライバーをお使いの方で、現在軽量のFWを使っていて球が暴れるという方は、5Wなら60g台のFW用カスタムシャフトが入っているモデルがおススメです。
私は未見ですが60gシャフトのUSモデルもありますが、Rフレックスでも日本仕様のS以上の硬さのようなので、ヘッドスピード40m/s前後の方は避けましょう。
また3Wをチョイスする方はドライバーより軽くなってしまう可能性があり要注意で、なおさらティーショット専用の方が良いです。
●総評
とにかく飛ばしたいヘッドスピード40〜42m/sのプレーヤーにおススメのぶっ飛びFWです。
過去のRBZはヘッドスピードが無いとボールが上がりきりませんでしたが、このM2は技術の進化で平均的なヘッドスピードでも十分に高弾道で、しかも低スピンのぶっ飛びが味わえます。
またミスへの寛容性が非常に高く、実際のラウンドでの地面からのショットでトップ気味のミスが多い人にもおススメしたいですね。
このミスでもしっかりボールが上がり飛距離の落ち込みが最小限なのは驚きです。
フェアウェイからなら5W、ティーショットなら3Wで飛距離アップを手に入れましょう。
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