前作は低スピンのぶっ飛びでしかもミスに強く、プロやアスリートにも好まれましたが、今回の2017はボールの上がりやすさと捕まりが大きくアップし、より幅広いプレーヤーが楽に安定して飛ばせるクラブに進化しました。
試打クラブ スペック
ロフト:15°(3W) シャフト:日本仕様純正 TM1-217 Sフレックス
重量:312g 長さ:43.25インチ
●構えてみると
2016と比べるとヘッドは大きくなっています
捕まりが良いのでフックフェースかな?と思い見直しましたがほぼストレート。
フェース側の白部分の形状が2016とは変わっていて、フェース中央部分が少し凹んでいて矢印のようになっています。
白部分の厚みは減っていますがヘッドが大きくなったことを感じさせず、方向も取りやすくなっています。
シャフトの動きが適度な硬さなのもあって、ワッグルしながらビシッと気持ちよくセットできます。
その点も構えやすさに入れるとすれば、ここ最近打ったFWの中ではかなり上位の構えやすさです。
2016(右)と2つ並べると白部分の形の違い、そして2017(左)が後ろに伸びて大きくなっていて2016は丸っこい形なのがわかります。
こう見ると2017がぼってりし感じ構えにくく思う方もいるかもしれませんが、実際に構えると白とのコントラスト効果で黒部分には意識がいかず、大きさから来る構えにくさはありません。
●打ってみると
打ってみて驚いたのは非常にボールが上がりやすく、しかも捕まりも良いので結果として飛んでる!という点です。
飛んでいくボールの見た目は2016の方が強さを感じますが、着弾点を見ると2017の方が平均的に飛んでいます。
実際のラウンドで「ボールの落ちているところまで行ったら結構飛んでいた」というタイプのクラブでしょう。
2016も決してボールが上がりにくい訳ではありませんが、捕まりがほどほどなので飛ばすには結構叩く必要があります。
それが2016がアスリートやプロに好まれた理由だと思いますが、この2017はイージーに飛んでくれるので、より初心者やヘッドスピードが遅めのプレーヤーの側に間口が広がっているようです。
練習場では2016でも結構飛んでくれたのにラウンドではイマイチ、という方やスライスのミスが多いという方には、この2017の方がオススメです。
またミスへの寛容性もさらにアップして非常に安定しています。
引き換えに操作性は高くありませんが、このクラブを検討する方にミスも起きてしまうような高い操作性は無用に思います。
ミスなくイージーに飛んでくれて直線的に攻めていきたいという方に、大変おススメできるクラブです。
●打感と音
打感は芯がありつつ硬さ、弾き感もある前作に近い感触で好印象です。
若干金属感は増しましたが決して安っぽいものではなく、爽快感があって楽しく打っていられる打感です。
音も少し金属感が増しましたが、2016の木槌のような音が薄まったのでこちらの方が万人受けするのではないでしょうか。
●シャフト
50g台のシャフトなので300g前後のドライバーを使っている方の3Wとしてマッチする重量です。
先中調子ということだったので先端の不安定さを心配しましたが、丁度よいしなり戻りで飛距離アップに貢献してくれます。
ただヘッドスピードが43m/s以上あると暴れ気味になるかもしれないので、心配な方は純正で用意されているFUBUKI V60を選んでも良いでしょう。
●総評
安定したボールの上がりと適度な捕まりで飛距離を稼いでくれるフェアウェイウッドで、特に弾道が低く飛距離をロスしている方におススメです。
一発の飛びは2016の方がありそうですが、平均飛距離が高いのは明らかにこちらだと言えます。
とにかく少しでも飛距離が欲しい!という方は2016、ミスを極力減らした上で次のショットを楽にしたいという方にはこの2017をオススメしたいです。
↓このクラブをゴルフパートナーでもワンクリック検索↓