今回のM6はツイストフェースで右に行かず、捕まりは抑えめで左にもいかず、溝のおかげで下にずれても上がってくれる、全方位のミスに強い万能選手です。
しかもティーショットならヘッドスピード40m/sでも驚きの強弾道で飛距離アップ!
もうドライバーはいらないかも?
試打クラブ スペック
ロフト:15°(3W) シャフト:Tour AD VR-6 S-Flex
重量:325g 長さ:43inch (カタログ値)
●構えた印象
構えると大きめのヘッドで安心感があります。
ただし大き過ぎではなく、後方にストレッチバックされている訳でもないので、形を気にすることなく素直に構えられます。
アスリート向けのM5に比べ扱いやすいモデルという位置付けですが、決して鈍感な印象はありません。
このクラスのクラブは優しさを確保しようとするあまり、形状に違和感を感じスイングしにくくなるモデルもありますが、このM6は良い意味で何も感じません。
フェースのアングルも素直なストレートでターゲットに向けやすく、優しさもありつつのこの構え易さは結構貴重だと思います。
●試打開始
実際に打つと低スピンの強い球なのがはっきりわかります。
しかしカスタムシャフトのおかげでHS40m/sではボールが上がりきりません。
5Wならもう少し上がってくれると思いますが、3Wだとやはりオーバースペックのようです。
ただしそれを差し引いても低スピンの強い球が出ていますから、飛距離アップタイプのフェアウェイウッドだとわかります。
そこでティーアップして打ってみると、思わずドライバーと見間違えそうな驚きの強弾道で飛んでいきました。
ヘッドスピード40m/sの練習場ボールで、キャリーが200yちょっと。
アベレージ向けで50g台の標準シャフトが入ったドライバーと同じくらい飛びそうで、しかも曲がりが少ない!
ただこの重量だとラウンド後半でも振り切れるかはちょっと微妙なので、標準シャフトが現実的でしょう。
それでもティーショット専用なら安定して強弾道が打てそうです。
●ミスへの寛容性は
強弾道と共に驚いたのはその曲がりの少なさです。
ツイストフェースというトゥ側のロフトを寝かせている効果か、トゥ側にずれても高さが変わらずしかも右に逃げるのが抑えられているのがわかります。
ヘッドの捕まり自体は抑えめなので、フッカーは安心でもスライサーや右へのミスが多い人にはどうかな?と感じるシェイプですが、このツイストフェースのおかげで、右への逃げも抑えられています。
結果としてどんなプレーヤーでも素直に打てば自然とストレートボールが出る、ミスのないクラブになっています。
また下目へのズレに対してもテーラーメイドではすっかりおなじみになった、スピードポケットのおかげで、しっかりボールを上げてくれます。
まさに全方位のミスに強いという、初心者〜中級者には心強いフェアウェイウッドになっています。
●打感と音
打感は硬めですが弾き感が少ない嫌味のない打感です。
シャフトが標準なら少し打感も違うのでしょうが、おそらくカンカンした感じにはならないでしょう。
音も硬めで乾いたものですが、中音で耳ざわりということはありません。
いずれもそつなくまとまっていて、特別なこだわりがない限り特に気になる点はないでしょう。
●シャフト
シャフトはカスタムのTour AD VR-6 Sフレックスです。
手元が硬くシャープに反応するタイプですが、先が走りすぎないのでスイングに素直に従ってくれます。
ただ言い換えればお助け機能は少なめで、タメを作れないと飛ばない上がらないのシビアなシャフトになってしまいます。
捕まりも抑えめなので3WだとHS40m/sには、ティーショット専用が現実的なようです。
●総評
クセのない形状で構えやすく、ティーアップすればHS40m/sでも低スピンの強弾道でワンランク上の飛距離が手に入ります。
しかもツイストフェースのおかげで、ストレートなアングルにもかかわらず右に逃げることがなく、フッカー、スライサーどちらでも安定した直球が打てます。
シャフトがマッチするものを選べば、ドライバーいらずで安定したゴルフができるでしょう。
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