タイトリストのこだわりが正常進化!AP2 716アイアンを試打

スイングに100%集中できるクセのない構え易さと、出しゃばらない絶妙な優しさ、そして打ち込むのが楽しくなるハイレベルな打感と、AP2の素晴らしさを正常進化させながら継承したモデルになっています。
前作714と比較をしながら試打をレポートします。

試打クラブ スペック
ロフト:33°(7番)  シャフト:Dynamic Gold AMT フレックス:S200
重量:432g  長さ:37inch (カタログ値)


●構えた印象

構えてみるとまずAP2伝統の、すっきりした全くクセのない小顔が見に入ります。

すっと構えれば自然と背筋が伸びてセットもピタッと決まる、不思議と正しい構えに導いてくれる完成度の高いルックスは健在です。

数字的には先代の714に比べトゥ・ヒール方向が2mm短くなったとのことですが、ぱっと見は正直わかりませんでした。

言われてみれば少しトゥの先が丸くなっているような気がするかな?という程度ですが、この小顔で2mmの違いは決して小さくはないので、微妙なシェイプにこだわる方は実物を確かめた方が良いでしょう。

ネックにわずかなグースがありますが全く気にならず、ストレートヘッドと変わらずスイングに集中できます。

このクセがないだけでなく程良い緊張感もあり、自然とスイングに意識を集中させてくれる「本当に構えやすいというのはこういうことだ」というタイトリストのメッセージを感じます。


●打ってみると

まず非常にボールの上がりやすいクラブになっており、これは今までのAP2と同様です。

小ぶりなヘッドからシビアなイメージがあるかもしれませんが、決して難しすぎないのがこのクラブの人気の一因です。

今回のシャフトがAMTで少し軽いため、上がり方がどう変化するか気になりましたが、ノーマルのDG(以降DG)で試打した714と大きな違いは感じませんでした。

シャフトの動きについては後で書いていますが、ヘッドスピード40m/s程度だとDGより若干軽い程度のAMTでは十分にしなってくれないようです。


一方で操作性に関してはアマチュアが必要とするレベルのものは備えており、ヘッドのコンパクトさと相まってしっかりコントロールができます。

若干ドロー気味ですがこれは私のスイング傾向がそのまま出ているためで、素直に打ち手のスイングに従ってくるキャラクターです。

代を重ねるごとに優しさアップの反面、インテンショナルなショットは打ちにくくなっていますが、これはプロでさえも高すぎる操作性よりも安定感を求める時代の流れと言えるでしょう。


●ミスへの寛容性は

今回の716で特に感じたのは、左右のずれに対して先代より寛容性が高くなっている点です。

714では下目へのズレに対する優しさがアップしていたのが印象的でしたが、この716ではさらに全体的に広くなったようです。

もちろん打ち込みが若干甘くてもボールが上がってくれる点での許容性も維持されています。

高いレベルで操作性を維持しながら出しゃばりすぎない優しさを兼ね備えているのも、このAP2の評価を高めているポイントです。

ある程度ボールを捉える技量は求められますが、練習熱心な方なら90切りを目指すあたりから十分トライできるでしょう。


●打感と音

前作の714では、その前の712に比べて打感が大きく進化していましたが、今作もそれと同等の素晴らしい打感です。

いつまでも打っていたくなる、練習が楽しくなるこの打感もAP2シリーズの大きな魅力です。

複合素材でこの柔らかさは、他社の複合フォージドとはレベルが違います。

そしてスイートスポットが広がったことで、当然ですが柔らかさを味わえる部分も広がっているので、ステップアップを目指す方でも十分に味わうことができます。

また音はパシュッというフォージドらしい中音で心地よく、控えめながらも質の良いアイアンの素晴らしさを教えてくれるものになっています。

●シャフト

今回の試打クラブのシャフト「ダイナミックゴールドAMT」は、PWはDGと同じ重量ですが番手が上がるごとに3gずつ軽くなり、7番ではDG S200を付けた714に比べ9g程度軽くなっています。(カタログ値)

キャラクター的には少し軽量化したDGということで、フィーリングは近いものを感じますが、ボールの上がりに関してはヘッドスピード40m/sでは大きな差は出ないようです。

むしろAMTのフローによる軽量化の恩恵は、5番などもっと上の番手で感じるのかもしれず、高さの差も出てくるのではないでしょうか。

●総評

前作714が大きく進化を遂げた打感のような、目立つポイントはこの716にはありませんが、各部分で少しずつですがはっきりとした進化を感じます。

特に全体的な優しさは確実にアップしているので、これから90切りを目指したいという方なら、714よりこの716を選んだ方が良いでしょう。

ただしアバウトに打ってもどうにかしてくれるモデルではありませんので、使いこなすには真面目に練習を積む必要のあるクラブです。

そのかわり使い込むうちに確実に技量はアップしますし、実際のラウンドでは絶妙なさじ加減でミスをカバーしてくれます。

ゴルフをさらに上のステージへ挑戦したい!というチャレンジ精神あふれる方に、ぜひ使っていただきたい素晴らしいアイアンです。

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タイトリスト AP2 716 アイアン Dynamic Gold AMT
タイトリスト AP2 716 アイアン N.S.PRO 950GH
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