ダニーウォレットがマスターズ優勝でこのXR16を使っていましたが、優しいモデルでミス無くシンプルに攻める、欧米のプロらしいチョイスと言えます。
先代XRは異常なくらいミスに強いクラブでしたが、このXR16もアマチュアこそ使いたいミス撲滅クラブになっていました。
クラブスペック
ロフト:10.5° シャフト:純正XRシャフト Sフレックス
長さ:45.5 inch 重さ:302g(カタログ値)
●形状
形状は丸型でミスに対する寛容性を感じます。
逆に洋ナシ型の方が方向性をセットしやすい、という方にとってはちょっと野暮ったく感じるかもしれませんが、この点は丸型ヘッドに共通して感じられる範囲です。
大きさはシャローですが近年のモデルとしてはスタンダードなサイズ感で構えにくさはありません。
クラウンにあるフェースすぐ後方の段差は、ネットで見た際は気になるかな?と思いましたが実際はそれ程ではありません。
また色が先代XRの藍色からつや消しの黒に戻りました。
慣れなのでしょうが藍色ヘッドは構えた時に気になってしまったので、私的にはこちらの方が落ち着いて構えられます。
●打ってみると
先代XRはミスへの寛容性が異常に高いモデルでしたが、その点はしっかり継承されています。
しかもフェース下部への打点のズレに対する強さも相変わらずで、改めてミスヒットを撲滅してくれそうな期待が膨らみます。
球は低スピンでしかも高弾道で飛んでいき、前作同様の飛距離性能が非常に高いドライバーです。
一昔前のドライバーを使っているなら、2打目の番手が変わるくらいに飛んでくれるでしょう。
方向性は先代XRより捕まり度をアップさせているとのことで、フェースがオープンなのですが適度に捕まりが良く、右にスッポ抜けることがなくなったのが、変わった部分でしょう。
どちらかと言うとフッカー向けのドライバーではありますが、前作よりはスライサーの方への間口が広がったように思います。
前作でミスヒットへの強烈なサポート力を感じつつも、右へ弾道が逃げ気味だった方にはこのXR16の方が合うのではないでしょうか。
●打感
打感はとにかく弾きが強く飛ばす感が非常に感じられます。
音もバチンっと弾きを感じさせ球離れも早い感触で、勢いよく飛び出すのがわかります。
ライバルのテーラーメイドとは対照的な打感ですが、キャロウェイの飛び系モデルに共通の打感で爽快感のあるものです。
●シャフト
総重量は302gで最近の純正シャフトドライバーの中では程々にある方ですが、Sフレックスでも適度なしなりがあってしっかり振り抜きやすく、素直なシャフトです。
Rフレックスでも良いのですが、高い飛距離性能を活かすには叩きにいく必要があるクラブでなので、芯で捉えるテクニックがある方は、このSフレックスの方が飛距離アップが期待できるでしょう。
●総評
ヘッドがミスにとても強いので遠慮なく叩きにいけますから、その飛び性能も最大限に活かせるでしょう。
弾道はしっかり高めでヘッドスピード40m/sならこの10.5°がおススメです。
正直一発の飛びならテーラーメイド勢に軍配が上がりそうですが、実際のプレーでOBやラフ、林からの2打目を減らしてくれるのは間違いなくXR16です。
フェアウェイキープがどれほどスコアに直結するかご存知のゴルフ巧者の方は、ぜひ実戦投入してみて下さい。
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