低スピンですがとにかく高弾道、しかもテーラーメイド の中でもトップクラスのミスへの強さで、ヘッドスピード40m/sで飛ばせるドライバーです。
軽量なので適正な重量チョイスに配慮は必要ですが、ハマればローヘッドスピーダーでも飛距離アップが狙えそうです。
試打クラブ スペック
ロフト:10° シャフト:TM1-215 SRフレックス
重量:292g 長さ:45.75inch (カタログ値)
●構えてみると
白いヘッドで非常に大きく見え、安心感のあるサイズです。
逆にドライバーにシャープさを求める方からすると、白効果も含めちょっと大きすぎな感もありますが、大きさに安心感を求める方をターゲットに絞っていて潔いです。
これはRBZから続く流れで同程度か若干大きめな印象です。
フェースの向きはストレートでターゲットに向けやすく構えやすいです。
初代2007年のバーナーはフックフェースだったのでそれを想像していましたが、これは良い意味で裏切られました。
●打ってみると
打ってみるとかなりの高弾道で、しかも低スピンの力強いボールで飛んでいきます。
10°という設定もあるでしょうが、それ以上に高弾道を意識したヘッド性能であることがわかります。
また確かに低スピンなのですが、アスリートモデルに比べると少しスピンが多めで、この点も高弾道に一役買っていそうです。
このエアロバーナーはロフトラインナップが10°、11°、12°となっており、低スピンだとボールが上がりきらないプレーヤーを対象としていることが伺えます。
ヘッドスピード40m/sの方だと10°、普段弾道が低い方は11°がおススメ。
この頃のテーラーメイドの低スピンモデルはかなりボールが上がりにくいので、ロフト選択で見栄を張るのは禁物です。
●方向性
左右の方向性はストレート。
捕まりは程々なのでスライサーの方だと右に逃げたボールになってしまうかもしれません。
重量やロフト設定を考えると初心者からアベレージがメーカーの考えるメインターゲットだと思いますが、もう少しボールを捕まえやすくした方がその層の方々には合ったのではないでしょうか。
逆に左のミスが怖いフッカーの人におススメの方向性です。
特にHS40m/sで左へのミスが多い方、そして弾道が低めの方にはドンピシャになる可能性の高い性格のドライバーです。
●ミスへの寛容性は
テーラーメイド最大の溝をうたっているスピードポケットの効果は素晴らしく、とにかく打ち出した方向にまっすぐに飛んでいきます。
超高弾道とミスヒットへの強さで、とにかく”優しい”に特化したドライバーだと言えます。
少し打点がズレがくらいでは方向のブレは最小限で、特にボールの高さが落ちないのは驚きでした。
とにかく高弾道をキープする!というこだわりというか意地のようなものを感じるクラブで、弾道が低くなりがちな人には頼もしいクラブになりそうです。
●打感と音
打感は芯で捉えると多少柔らかさを感じますが、少しでもずれると弾きが強く硬めな打感になります。
それも低スピンモデルでは一般的な打感で嫌な感じはありませんが、芯で捉えた時との差がはっきりしている最近では珍しいクラブです。
音も同様で芯で捉えるとシックな中音ですが、わずかでもズレると硬めの金属音になります。
これはこれでミスを教えてくれるという意味では良いことだと言えます。
●シャフト
しなりのポイントが先中で捕まりやすくボールが上がるシャフトになっています。
普段ボールが高めの人ならSRでは上がりすぎになる可能性もあるので、Sで程よい高弾道で、かつ方向も安定すると思います。
HSが40以下の方やしなりを十分に感じたい人にはSRも良いと思いますが292g(カタログ値)と結構軽量になるので、現在お使いのドライバーの重量を確認し、差が大きいようならSでも良いでしょう。
●総評
とにかく高弾道がイージーに打てるドライバーでHS40m/sの方が飛距離アップが期待できるモデルです。
また溝ありのテーラーメイドのドライバーの中では最もミスヒットに強く、打点の安定しない初心者の方にも大変おススメです。
注意ポイントは軽量なのでHS40m/sだとちょっと軽すぎに感じ、安定感に欠ける方もいるかもしれません。
気になる方はクラブの重さは個体差があるので、購入の際はショップに実測の重量を問い合わせ、300g前後あるものを選ぶと良いです。
大抵のゴルフショップはメールで問い合わせれば教えてくれますし、中には1本ずつ実測の重さを明示しているショップもあります。
重量さえしっかり合わせれば低スピン高弾道での飛距離アップが望める、強力な武器になるでしょう。
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テーラーメイド エアロバーナー ドライバー 10°テーラーメイド エアロバーナー ドライバー 11°